コルクの芯材に革を巻き込む
芯と革に接着剤を塗ってシワにならないように巻き込んでいく、接着性を高めるために「くじり」という工具で全体をしごいていく。
巻き込み工程後底貼りの時接着剤が良く吸い込むようにするため回転やすりで平らに削る(表面塗装を剥がす)。巻き込んだ革と同じ厚みの革を芯材に貼って段差をなくす。
三枚作成した芯に金色飾りを足して釘で固定後積み込んでいく。天と台の編み合せ(針と糸でかがる)
履き心地をよくするため表に発泡ウレタンを接着後、天の吊り込みを行う。天(一番上)を吊って回りに接着剤を塗った革を詰め込む作業。この時、シワやよれが出ないように慎重に行う。
※現在この方法でやるのはうちだけだと思います。職人がいなくなったのでほとんどは機械吊です。
底の部分の革をある程度のサイズにカットして鼻緒(はなお)をくくる(結ぶ)時に開ける工具で打ち抜きする。
開く部分以外に接着剤をつけてエアープレス機で圧着する。
プレス機で型抜きする方もいらっしゃいますが、私は何十年も手切りで仕上げています。
時期や物によってサイズに誤差が生じることがあり、はみ出てたり少し小さくなってしまっては見栄えが悪くなってしまいますから。
草履本体を傷付けない様、包丁を使うのには相当の年期がいります。
底革のかかとにゴム板を釘で打ち、鼻緒(はなお)をくくる。事前にポンチで開くようにしていた部分で麻紐を結ぶ、ここの加減で履きやすい草履になる。
これで女性物 五分三枚の完成です